ブツブツ呟くゾウ

高みの見物のつもりでご覧ください。

『10年後の仕事図鑑』、感想、批評、書評

やっぱりこのお二方、凡人とは考えること違うんだなあ。

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正直驚かされました。この本は新時代の到来宣言とそれに対し今何をすべきかが分かるようになっています。

 

読み終えたら、ワクワクします。僕はね。しかし焦る人もいるでしょう。

 

これからの時代我々は自分の好きなことを突き詰めて飯を食えるようになれば良いとのことです。

 

「自分のすきなことが分からない」なんて人は、焦った方がいいかも。そういう人は、自分の人生の中で “やってて苦にならなかったもの”を探してみると案外簡単に道は開けると、どっかの自己啓発書に書いてありましたよ。参考にしてみてください。

 

話が逸れました。

 

とにかく、これからの時代は好きなことしてればいいということで、つまりはAIに怯える必要なんか無いってのが大前提ですね。

 

正直僕もAIに代替されるのをめちゃめちゃビビってた側なので、怯える気持ちはわかります。

 

しかし、「AIは味方。」読み終わった今ではそんな考えに変わっています。

 

しかし、疑問に残る点はいくつかありました。

 

堀江さんは本著の中で、AIに代替される職業、されない職業一覧なんてのを見かけるがそんなものは血液型占い程度の精度しかない。と指摘していました。また、未来予想など誰にもできない。とも。

 

が、本著ではしっかり「あの職業は無くなる」「あの職業はこうなる」など、未来予想されておりました。

 

しかし圧倒的な説得力と、この2人は預言者というより発想が一歩先を行ってるので未来を生きていると言っても過言ではないため受け入れざるを得ません。

 

正直、未来のために読まなきゃマズい本だと思っています。この本に書かれていることを発想として持っておかないと怖い。

 

そんな本です。読んでみてね。

 

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池井戸潤著『空飛ぶタイヤ』 感想、批評、書評【ネタバレなし】

ある意味現実的な半沢直樹か、、(?)そうなのか??

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池井戸潤の作品と言われればどうしても比べてしまうのが「半沢直樹」。

 

正直、構図は全く同じであった(笑)様々な理不尽に対し真っ向から立ち向かう。

 

では、あのドラマとの違いは一体なんなのかと問われれば、、、

 

半沢直樹は主人公が圧倒的に有能な人物であり彼の策略に引っかかった世の中の自己中な理不尽人間達を懲らしめるというものであったが、

 

空飛ぶタイヤの主人公は、中小企業の社長(結構なおっさんで頑固オヤジ的な部分が所々見受けられる)であり、彼が勢いと運に任せてそれを行うという違いがある。しかも、半沢直樹は銀行員なのに対し、小さな運送会社社長というなんとも泥くさい、、、(失礼)

 

 

 

しかしこの小説、、、

 

、、、好きである。

 

泥くさいやり方でも最後はハッピーエンドに持っていく流れ、最高。

 

半沢直樹のようなカリスマ性でなんとかしていない分、リアリティがあったように感じた。こんなやり方でうまく行くのなら自分にもできるのでは、、、?と思い、読み終わる頃には「サラリーマンやりてー!!!」となっていた。

 

多分、銀行や企業の専門用語や慣行などを織り交ぜながら進む割に物語の展開や物事の解決や解決策などは単純明快なために自分にもできる!!と人々は錯覚するんだろう。

 

物語の中には、素人(学生)ながらに「なんでそうなるの!!?」と突っ込まざるを得ない社会の仕組みや社長の行動が多々ある。

 

ネタバレしない程度に例を挙げる。

 

物語の中に出てくる企業の製品で死亡事故が起きたのだが、その製品に致命欠点が無いかどうかの調査をその企業自身が行い、「欠点なし。整備不良が原因」という調査結果を出したことである。結果警察はその調査を信頼し、製品を使用した側の整備不良で事件解決。

 

社会ではこれが普通なのだろうか、、(笑)これって、殺人事件の容疑者に裁判所が「お前やったか?」と聞いて「やってない。自殺。」と答え、「OK、無罪☆」てのと変わんないんじゃ、、笑 こんなの茶番じゃないか!

 

専門家に言わせたら、こんな感じの矛盾がたくさん見つかるんだろう。だからこそ、現実のリーマン社会はこんなに簡単じゃないんだろう。じゃなければ、みんな半沢直樹になれてしまうではないか。

 

 

そんな現実に気づいた、ある意味残酷な小説であった。

 

 

 

 

おわり

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『夢を叶えるゾウ』感想、批評、書評

こーゆーのが結局1番身につく。

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今回は僕史上最高傑作の自己啓発本、夢を叶えるゾウのご紹介。

 

さえないサラリーマン「僕」のもとへ、「自分、そんなことやから、『夢』を現実にでけへんのやで」という言葉とともに、ゾウの頭を持つインドの神様「ガネーシャ」がやってくる。ぽってりとした大きな腹に四本の腕。関西弁で、タバコをスパスパやり、ニュートンエジソンビル・ゲイツも、彼が育てたのだという。いかにもうさん臭い彼が、「僕」を成功に導くためのレッスンをつける。

 

とても読みやすい自己啓発本です。そして、とても実践しやすく、実になりやすいです。

 

この本ではふてぶてしくて胡散臭い、けれどもどこか憎めないゾウが先生役です。彼が語る経歴から推測するとかなりの知識、経験、徳を積んだ人物だと伺えますが、そんな振る舞いは一切無く、人間臭く親近感が湧きます。

 

そのせいで、読み終わる頃にはこのゾウの事が好きになってしまい、お別れの時は凄く寂しい気持ちになりました。(笑)

 

そんな偉大なゾウが出してくる課題をクリアしていき、成功の鍵を見つけるのが本書のやり方。

 

その課題も、まずは「お釣りを全額募金しろ」のようなものから始まるため、現実世界で実践しやすいものとなっています。

 

「そんな事して為になるのか...?」

とお思いでしょうが、そのような疑問は主人公とゾウとの対話で明らかにされるのでご安心ください。

 

さて、僕はこのゾウの出す課題から1つの共通点を見つけました。

 

それは、全てに「人を喜ばせる」要素が含まれている事です。最初の募金にしても、様々な課題にそれは通じています。

 

実際、社会で輝いている人は皆、人のため、笑顔のためにやっていると発言しているのをよく目にします。

 

特に、この本を読み終わったあとにテレビで見たダイソーの社長が印象的です。

 

スタジオに出てきて、トークの最中にMCの所ジョージをびっくり箱で脅かして客を笑わせようとしてみたり(これは若干滑ってた)、ネットに載っているインタビュー記事にも面白おかしく答えています。

 

考えてみると、世の中で成功するという事は人々ニーズを察知しそれを実現することを言いますよね。

 

とても理にかなっていると思います。

 

しかしそれは並大抵のことではありません。それを出来るようになるために、このゾウがいるのです。

 

皆さんもこのゾウの課題をクリアしていき、成功への道を歩まれてください。

 

 

 

おわり

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「夜は短し歩けよ乙女」感想、批評、評価

評価:★★★★★

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https://www.amazon.co.jp/夜は短し歩けよ乙女-角川文庫-森見-登美彦/dp/4043878028

この本との出会いは突然でした。TSUTAYAへと向かった僕の当初の目的は朝井リョウさんの「スペードの3」を買うことでした。しかし帰り道、手に持っていたのはこの本でした。それだけこの本には表紙にもタイトルにも、あらすじにも魅力がありました。

 

勢いに任せ買ってしまっただけに、家に帰るともうその熱は冷めかけていて、後悔と疑問の念で頭がいっぱいでした。

 

しかし余熱でかろうじて最初のページをめくると、そこには回りくどくてめんどくさい言葉がつらつらと並べられていました。筆者は自分の言葉遣いに酔いしれてしまっているなと鼻で笑ってしまった事を覚えています。

 

しかし、気付けば読み始めてから3時間経っていました。僕が3時間一度も時計を見ずに集中していたことなど、受験勉強の時でさえ滅多にあったことではありません。完全に引き込まれてしまいました。

 

登場人物の特徴をつかんで行くうちに、次第にその言葉遣いにもピンとくるようになり面白く感じました。

 

物語の展開としては、基本何でもありのストーリーが伏線を絡ませながら2人の視点から描かれている。と言った感じです。

 

何でもありの小説なのに変に(いい意味で)リアリティがあって、様々に巡らされた伏線が回収されていく様は気持ちが良かったし、なにより登場人物で普通の人なんて1人もいなくて、現実世界だったらあの中の1人でも居るだけで浮きまくりです。

 

僕の気持ちとしては、主人公の1人とも目される男が黒髪の乙女をGET出来ずに落ちぶれていく事を望んでいた部分がありますが、それは今の僕に余裕がないからでしょう(笑)

 

 

......

 

 

僕はこの小説に感化され初めて1人で飲食店に入るという行動を起こしました。1人でズンズン進み、周囲を巻き込んでその場の主人公になってゆく黒髪の乙女の姿に影響されたのだと思います。

 

しかし、当然僕は主人公になり得る魅力もカリスマ性も兼ね備えていないので、普通に頼んだものを食って帰りに会計で財布から小銭をぶちまけると言う迷惑行為を遂げ、恥ずかしくて逃げるように家に帰ったのでした。

 

僕にも黒髪の乙女のような魅力が欲しいと思った夜でした。

 

 

おわり

 

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青空の向こう 感想、批評、書評[ネタバレなし]

評価:★★★☆☆感想を一言で言うなら、単純かなあ。

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こちら、文庫化されてからまだ間もない作品ですね。書店の本棚にデカデカと宣伝されていて、まんまと購入。

 

ストーリーとしては、小学生で死んでしまった少年が現世でやり残した事を片付けにあの世から飛び出してきて色々な事を感じながら成し遂げていくといったものです。

 

死んでから幽霊として現世に来ると、当たり前だったことが凄く恋しく感じている主人公が主に描かれています。失ってから初めて気付く的な。

 

まあそうだよね。大切なものって気づかないもんよね。ありふれた価値観だなあと思いながら読み進めていく。

 

ただ、ラストのシーンは意外に痛快。痛快というか、心が晴れ晴れしたというか。そんな感覚。

 

一生懸命、きちんと悔いなく、やり残す事なく生きていれば、死への恐怖は和らぐ。(和らぐというか、抵抗感が無くなるという事かもしれない)

 

そんなことを思いました。

 

「死」というのは人類にとって永遠の謎であり抗うことのできない恐怖であります。

 

そんな死を、初めて肯定的に捉えられたというか、「死ぬときはこの主人公のようでなければいけない」と思わされました。

 

ふと「自分もいつか死ぬ」という事が頭をよぎる事、ありますよね。

 

そんな時に、この物語の主人公を思い出せば、恐怖や虚無感ではなく、逆にやる気や使命感が湧いてくるでしょう。

 

生き方を変えてくれる、つまり人生を変える一冊になり得るのではないでしょうか。

 

おわり

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有川浩著「海の底」の感想、批評、書評

オススメ度:★★★☆☆

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https://www.amazon.co.jp/海の底-角川文庫-有川-浩/dp/4043898029

 

塩の街」から続けて読んだ「海の底」。有川浩さん著の自衛隊3部作のうちの1つ。世に出た順番的には逆だそうですが、どっちから読んでも差し支えありませんでした。

 

あらすじ↓

4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧噪は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている!」自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく―ジャンルの垣根を飛び越えたスーパーエンタテインメント。

 

今作は警察側と海上自衛隊側の同じ時間軸の物語が同時に進められていくスタイルでした。

 

率直な感想を言うと、、、

うん、まあまあかな。 って感じです。

 

何を偉そうにと言われそうですが、なにより「塩の街」の衝撃がデカかったぶん「海の底」はあまり響くものがありませんでした。

 

何より序盤は船艦の細かい部分の名称のオンパレードで正直フワッとしか理解出来ませんでした。バスケやった事無い人があひるの空観るみたいな感じです。

 

しかし、地位は微妙だが頭がキレるおっさん明石(警察側)という警官がイカしてました。

 

その男は、決して出過ぎた真似はしないものの、先を見据えた行動で全体を事態の収束へ導いていきます。余裕の無い若者や無駄に立場のある上層部には務まらないものでした。

 

しかし同時に活躍する若い2人組海兵(海上自衛隊側)も性格が真逆の2人が活躍の場を補い合っていて、負けてはいませんでした。読んでいてだんだんとフラストレーションが溜まってきたときに、然るべき人物がガツンとやってくれます。痛快でした。

 

しかし感想が「まあまあ」の理由は、「その後」のストーリーがいまいちだったからです。『塩の街』では素晴らしかったのに。少し不完全燃焼感が残りました。

 

あとはラストの敵制圧時の呆気なさですかね。(これは前作もそうでしたが)ここに筆者のメッセージがあると言えばありますが、そこは求めていなかった。

 

しかし、何がともあれ普段だったらあり得ない世界観を体験させてくれた事は確かです。塩の街に続き、良い時間でした。

 

 

 

おわり

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有川浩著「塩の街」感想

オススメ度:★★★★☆

 

f:id:elephantkun:20170728134642j:imagehttps://www.amazon.co.jp/塩の街-角川文庫-有川-浩/dp/4043898037 

 

 

日々の生活に疲れ、現実離れした世界観に浸りたいとの思いにかられ、近所の書店を訪れる。

 

ちょうど「カドフェス2017」が開催されている時期であった。

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黄色い背景の棚だったので、書店のどの棚より圧倒的に目立つ。

自然とその棚に引き寄せられた。

 

イメージキャラクター(?)は話題の広瀬すずちゃんと菅田将暉くんが担っていて、棚のあらゆる場所に2人の写真が貼られている。

 

彼らが来たる若者間読書ブームの火付け役となってくれれば良いな。

 

黄色い棚に一通り目を通すと、広瀬すずちゃんの隣に「塩の街」、菅田将暉の隣に「海の底」があった。

 

どちらも「有川浩」さんの作品のようだ。

 

有川浩いえば、「図書館戦争」を思い出す。図書館の職員と政府が武装して戦っていた作品。

 

間違いない。魅せてくれ、あなたの世界。

 

僕はもちろん「塩の街」を購入。ごめんな菅田。

 

、、、、、、、、、、、、、、

(以下、感想)

 

まずはあらすじ↓

塩害により塩に埋め尽くされ、社会が崩壊しかけた東京で暮らす秋庭と、真奈。2人の前を時に穏やかに、時に激しく人が行き過ぎる中で、2人の気持ちは徐々に変わりつつあった。

そして、2人の許へ訪れた1人の来客が秋庭と真奈、そして世界の運命を変えることとなる。
 

小学生の妄想か!と突っ込みたくなるような設定。しかし求めていた世界観。

 

そんな物語の中で筆者の価値観が様々見えてくる。

以下で少しだけそれを紹介する。

 

災害などは、人々に害しか与えないわけではない。もちろん失うものは多い。しかし、それによって得るものもある。

それは新たな出会い、生きる意味など、様々なものが描かれている。

 

震災が多い今の日本に、あってもいい価値観ではないかと、僕は思う。

 

 

 

 

 

 

おわり

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