ブツブツ呟くゾウ

高みの見物のつもりでご覧ください。

又吉直樹『火花』書評、感想、批評

人による 「この作品を面白いと思うかどうかは人による」 読み終えた後、自分でも辟易するような拙い結論を僕はこの本に与え、そっと本棚の1番奥に差し込んだ。 本書にはいわゆる「芸人論」が多く語られている。 情景描写が丁寧で、心情の変化がまじまじと伝…

森見登美彦『熱帯』感想、批評、書評

読んだことを若干後悔するかもしれない。 僕にとって森見登美彦の小説といえばあのクセの強い文章と個性豊かな登場人物たちである。 当然今作もそれを期待していたのだが、意外にも文章はキレイな文体で、登場人物たちも皆賢さが伺えるような言動をであり、…

箕輪厚介『死ぬ事以外かすり傷』感想、書評、批評

頭のネジなんか捨てろ。 僕は今とてもワクワクしている。この箕輪厚介という男が成功してしまっている事実に。 どうやら彼は生まれた時に頭のネジを全部捨ててしまったらしく、思考と行動が直接結びついている。 『ネオヒルズジャパン』という雑誌が創刊され…

西野亮廣『革命のファンファーレ』感想、書評、批評

西野亮廣を批判する事は時代遅れだ。 彼の行動を批判する者は後を絶たない。彼にとっては考え抜かれた戦略であっても、その一切には批判が付きまとい、芸人としては深刻なほど嫌われている。 革新的なアイデアはいつも世間からすると「変」に見えたり彼らの…

西野亮廣『新世界』感想、批評、書評

この人は多分自分史上1番面白い この人は世の中をどんどん自身が生きやすいように変えている。 こんな人は見たことない。 本書の中で著者は「預言者が未来を言い当てるのではなく、未来予想を見て面白がった若い世代がそれを実現させる」という主張をしてい…

前田裕二『メモの魔力』感想、批評、書評

僕にとってメモとは、生き方そのものです。メモによって世界を知り、アイデアが生まれる。メモによって自分を知り、人生のコンパスを持つ。メモによって夢を持ち、熱が生まれる。その熱は確実に自らを動かし、人を動かし、そして人生を、世界を大きく動かし…

『四畳半王国見聞録』感想、批評、書評

森見ワールド炸裂。 狭小な正方形上に、無限に広がるこの王国。純然たる四畳半主義者たちによる7つの宇宙規模的妄想が、京都の町を震わせる! 阿呆らしくも恐るべき物語。 このブログでは2作目となる森見登美彦作品。 冒頭からクセ全開の文章で引き込まれる…

『君たちはどう生きるか』感想

この物語は、中学生の少年コペル君が周りの人との関係を通して精神的に成長していくというあらすじです。 その成長過程には彼の叔父さんという存在が欠かせません。この叔父さんはコペル君と直接対話するだけでなく、「おじさんのノート」というものに彼がコ…

『10年後の仕事図鑑』、感想、批評、書評

やっぱりこのお二方、凡人とは考えること違うんだなあ。 正直驚かされました。この本は新時代の到来宣言とそれに対し今何をすべきかが分かるようになっています。 読み終えたら、ワクワクします。僕はね。しかし焦る人もいるでしょう。 これからの時代我々は…

池井戸潤著『空飛ぶタイヤ』 感想、批評、書評【ネタバレなし】

ある意味現実的な半沢直樹か、、(?)そうなのか?? 池井戸潤の作品と言われればどうしても比べてしまうのが「半沢直樹」。 正直、構図は全く同じであった(笑)様々な理不尽に対し真っ向から立ち向かう。 では、あのドラマとの違いは一体なんなのかと問われれ…

『夢を叶えるゾウ』感想、批評、書評

こーゆーのが結局1番身につく。 今回は僕史上最高傑作の自己啓発本、夢を叶えるゾウのご紹介。 さえないサラリーマン「僕」のもとへ、「自分、そんなことやから、『夢』を現実にでけへんのやで」という言葉とともに、ゾウの頭を持つインドの神様「ガネーシャ…

「夜は短し歩けよ乙女」感想、批評、評価

評価:★★★★★ https://www.amazon.co.jp/夜は短し歩けよ乙女-角川文庫-森見-登美彦/dp/4043878028 この本との出会いは突然でした。TSUTAYAへと向かった僕の当初の目的は朝井リョウさんの「スペードの3」を買うことでした。しかし帰り道、手に持っていたのはこ…

青空の向こう 感想、批評、書評[ネタバレなし]

評価:★★★☆☆感想を一言で言うなら、単純かなあ。 こちら、文庫化されてからまだ間もない作品ですね。書店の本棚にデカデカと宣伝されていて、まんまと購入。 ストーリーとしては、小学生で死んでしまった少年が現世でやり残した事を片付けにあの世から飛び出…

有川浩著「海の底」の感想、批評、書評

オススメ度:★★★☆☆ https://www.amazon.co.jp/海の底-角川文庫-有川-浩/dp/4043898029 「塩の街」から続けて読んだ「海の底」。有川浩さん著の自衛隊3部作のうちの1つ。世に出た順番的には逆だそうですが、どっちから読んでも差し支えありませんでした。 あら…

有川浩著「塩の街」感想

オススメ度:★★★★☆ https://www.amazon.co.jp/塩の街-角川文庫-有川-浩/dp/4043898037 日々の生活に疲れ、現実離れした世界観に浸りたいとの思いにかられ、近所の書店を訪れる。 ちょうど「カドフェス2017」が開催されている時期であった。 黄色い背景の棚だ…

朝井リョウ著『何者』感想、批評、書評

★★★★★ オススメ度:5(MAX) 就活中は、読んじゃ、だめだこりゃ^^; https://www.amazon.co.jp/何者-新潮文庫-朝井-リョウ/dp/4101269319 まずは、あらすじから読んで、どうぞ 就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と…

『嫌われる勇気』より、感情のコントロール法を学ぶ

感情は道具に過ぎない こんな言葉がこの本には書かれています。 人々は感情を、内から溢れ出てきて止めることができないものと考えがちではないでしょうか。 否。 怒るのも、悲しむのも、事を自分の思い通りに運ぶための道具にすぎないと、本書は断言します…