吉田のブツブツ

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有川浩著「海の底」の感想、批評、書評

オススメ度:★★★☆☆

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久々のブログ更新となってしまいました。 しかし、この1ヶ月間何もお声が届かないと言う事は記事の更新を待っている人はいないという事かっ、、、、。いや、信じて待っててくれたという事にしておこう、、、。

 

さて、「塩の街」から続けて読んだ「海の底」。有川浩さん著の自衛隊3部作のうちの1つ。世に出た順番的には逆だそうですが、どっちから読んでも差し支えありませんでした。

 

今作は同じ世界の物語が同時に進められていくスタイルでした。

 

率直な感想を言うと、、、

うん、まあまあかな。 って感じです。

 

何を偉そうにと言われそうですが、なにより「塩の街」の衝撃がデカかったぶん「海の底」はあまり響くものがありませんでした。

 

何より最初の「きりしお」の中に逃げ込むシーンなんかは船艦の細かい部分の名称のオンパレードで正直フワッとしか理解出来ませんでした。バスケやった事無い人があひるの空観るみたいな感じ。試合中の細かい描写は初心者にはほぼ理解不能。みたいなね。

 

しかし、今作も「平時だったら微妙な立ち位置おじさん(今作では明石)がかっこよい」姿には思わず興奮してしまいました。

 

明石と言う男は、決して出過ぎた真似はしないものの、しっかりと先を見据えた行動で全体を事態の収束へ導いていくという役割は、余裕の無い若者や無駄に立場のある上層部には務まらないものでした。

 

しかし同時に活躍する若い2人組海兵(おそらくこっちの物語がメイン)も性格が真逆の2人が活躍の場を補い合っていて、負けてはいませんでした。何か問題が起こったときに あ、今はこういう性格のこいつに何とかして欲しいなと思ったらそっち側がしっかりとやってくれるし、読んでいてだんだんとフラストレーションが溜まってきたときに、然るべき側がガツンとやってくれます。痛快でした。

 

感想が「まあまあ」の理由は、「その後」のストーリーがいまいちだったからかなー。圭介と望の問題の時の流れに任せた感とか。少し不完全燃焼感が残る。

 

あとはラストの敵制圧時の呆気なさですかね。これはまあ前作もそうでしたが今作はこれも手伝ってこの評価となりました。まあ、ここに筆者のメッセージがあると言えばありますが。。

 

しかし、何はともあれ普段だったらあり得ない世界観を体験させてくれた事は確かです。もともとこの作者さんの作品を選んだのもそれがきっかけだったし。

 

これでしばし、有川浩さんの作品とはおさらば出来そうです!多分また戻ってくるけど!その時のためにラスト一作「空の中」は残しておこうと思います。

 

有川浩さん!!ありがとう!!!届いたら良いな!!いや、届いたらまずいか!!

 

 

 

fin