ブツブツ呟くゾウ

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有川浩著「海の底」の感想、批評、書評

オススメ度:★★★☆☆

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https://www.amazon.co.jp/海の底-角川文庫-有川-浩/dp/4043898029

 

塩の街」から続けて読んだ「海の底」。有川浩さん著の自衛隊3部作のうちの1つ。世に出た順番的には逆だそうですが、どっちから読んでも差し支えありませんでした。

 

あらすじ↓

4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧噪は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている!」自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく―ジャンルの垣根を飛び越えたスーパーエンタテインメント。

 

今作は警察側と海上自衛隊側の同じ時間軸の物語が同時に進められていくスタイルでした。

 

率直な感想を言うと、、、

うん、まあまあかな。 って感じです。

 

何を偉そうにと言われそうですが、なにより「塩の街」の衝撃がデカかったぶん「海の底」はあまり響くものがありませんでした。

 

何より序盤は船艦の細かい部分の名称のオンパレードで正直フワッとしか理解出来ませんでした。バスケやった事無い人があひるの空観るみたいな感じです。

 

しかし、地位は微妙だが頭がキレるおっさん明石(警察側)という警官がイカしてました。

 

その男は、決して出過ぎた真似はしないものの、先を見据えた行動で全体を事態の収束へ導いていきます。余裕の無い若者や無駄に立場のある上層部には務まらないものでした。

 

しかし同時に活躍する若い2人組海兵(海上自衛隊側)も性格が真逆の2人が活躍の場を補い合っていて、負けてはいませんでした。読んでいてだんだんとフラストレーションが溜まってきたときに、然るべき人物がガツンとやってくれます。痛快でした。

 

しかし感想が「まあまあ」の理由は、「その後」のストーリーがいまいちだったからです。『塩の街』では素晴らしかったのに。少し不完全燃焼感が残りました。

 

あとはラストの敵制圧時の呆気なさですかね。(これは前作もそうでしたが)ここに筆者のメッセージがあると言えばありますが、そこは求めていなかった。

 

しかし、何がともあれ普段だったらあり得ない世界観を体験させてくれた事は確かです。塩の街に続き、良い時間でした。

 

 

 

おわり

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