ブツブツ呟くゾウ

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青空の向こう 感想、批評、書評[ネタバレなし]

評価:★★★☆☆感想を一言で言うなら、単純かなあ。

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こちら、文庫化されてからまだ間もない作品ですね。書店の本棚にデカデカと宣伝されていて、まんまと購入。

 

ストーリーとしては、小学生で死んでしまった少年が現世でやり残した事を片付けにあの世から飛び出してきて色々な事を感じながら成し遂げていくといったものです。

 

死んでから幽霊として現世に来ると、当たり前だったことが凄く恋しく感じている主人公が主に描かれています。失ってから初めて気付く的な。

 

まあそうだよね。大切なものって気づかないもんよね。ありふれた価値観だなあと思いながら読み進めていく。

 

ただ、ラストのシーンは意外に痛快。痛快というか、心が晴れ晴れしたというか。そんな感覚。

 

一生懸命、きちんと悔いなく、やり残す事なく生きていれば、死への恐怖は和らぐ。(和らぐというか、抵抗感が無くなるという事かもしれない)

 

そんなことを思いました。

 

「死」というのは人類にとって永遠の謎であり抗うことのできない恐怖であります。

 

そんな死を、初めて肯定的に捉えられたというか、「死ぬときはこの主人公のようでなければいけない」と思わされました。

 

ふと「自分もいつか死ぬ」という事が頭をよぎる事、ありますよね。

 

そんな時に、この物語の主人公を思い出せば、恐怖や虚無感ではなく、逆にやる気や使命感が湧いてくるでしょう。

 

生き方を変えてくれる、つまり人生を変える一冊になり得るのではないでしょうか。

 

おわり

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