ブツブツ呟くゾウ

高みの見物のつもりでご覧ください。

又吉直樹『火花』書評、感想、批評

人による

f:id:elephantkun:20190216174317j:image

 

「この作品を面白いと思うかどうかは人による」

 

読み終えた後、自分でも辟易するような拙い結論を僕はこの本に与え、そっと本棚の1番奥に差し込んだ。

 

本書にはいわゆる「芸人論」が多く語られている。

 

情景描写が丁寧で、心情の変化がまじまじと伝わってきて流石に芥川賞受賞作は違うなと感じられた。

 

作者には悪いが、この本の中身ついての感想はここで終わることにする(笑)

 

僕にとって、この本は物語よりも大切な意味を持ってしまったのである。

 

冒頭でも述べた通り、今の僕は芥川賞受賞作という約束された傑作に対しこのような感想しか出す事が出来ないのだ。

 

「革命のファンファーレ」や「熱帯」などの書評記事では、書いている僕自身が燃えていた。

 

本についての思考を巡らせるのが楽しくて仕方がなかった。読み終えた後も、その本のことばかり考えていた。

 

しかし今回はそれがなかった。

 

正直僕は、又吉直樹の芸人論には興味がない。読み終えた段階で次に読む本のことばかり考えていた。

 

僕自身が全くこの物語に対して燃えていないのだ。

 

僕の特技は「何にでも興味を持つ事」だと思っていたが、案外そうでも無かったようだ。

 

こうなってくると僕の人生の軸がぶれてしまう。

 

自分は興味を持つものと持たないものの差が異常なまでにはっきりしている事が判明した。

 

これから僕は、自分の好奇心をくすぐるものがどのジャンルに属しているのかを探る、模索の旅に出るのである。

 

 

 

、、、ここまでの書評を自分で読み返し、いかに「火花」に興味をそそられなかったかを語っていながら、地球上のほぼ全ての人が興味がないであろう僕の心情の変化という自分で聞いて吐き気のするようなトピックについて書いている自分に呆れた。許して下さい。